2021年10月17日の礼拝メッセージ
聖書箇所:ヨハネの福音書4章4~26節
主題聖句:わたしが与える水は、その人の内で泉となり、永遠のいのちへの水が湧き出ます。(ヨハネの福音書4章14節)
本日の説教要旨:イエスさまの使命は一人ひとりを救うことです。ですから、イエスさまは一人ひとりに合った方法で救いのみわざを行われます。今回もサマリアの女性と出会うためにサマリアへ行かれました。
1.サマリア人とユダヤ人
紀元前721年に北王国イスラエルはアッシリアによって滅ぼされ、サマリア地方のユダヤ人は捕囚に連れ去られました。サマリアの地に各地から移り住んだ人々は残っていたユダヤ人と結婚し、サマリア人となりました。移り住んだ人は自分たちの神を持ち込みましたが、ユダヤ人の信じる神を礼拝するようになりました(Ⅱ列王17章、エズラ4章参照)。サマリアとユダヤの間には深い溝があります。彼らはお互い関わらないように歩んできたのです。
2.キリストであるイエス
イエスさまは歴史が人々を引き裂いていたとしても救いのために動かれます。サマリアで出会った女性の心は渇いていました。人目を避け、隠れて生きて、問題を心の内側に閉まっていたのです。イエスさまは救いのために彼女の知られたくない事実を浮き彫りにされました。乗り越えられない壁、埋めることのできない溝、修復できない関係など、私たちは生きている間に多くの傷を負います。そして知られたくないことは人にも神さまにも隠して生きていきます。けれどもその生き方は自分を苦しめるものです。救いは私たちの心に喜びの源であるイエスさまが与えられることです。