2022年10月23日の礼拝メッセージ

聖書箇所 使徒の働き9章1~22節

主題聖句:突然、天からの光が彼の周りを照らした。(使徒の働き9章3節)

本日の説教要旨:「目から鱗(うろこ)」

 ステパノ殉教を機に教会への迫害が本格化し、中でもサウロは、散らされた信徒を追いかけてダマスコにまで足を伸ばしていました。律法を守ることによってのみ義とされると信じていたサウロにとって、「この方(イエス・キリスト)以外には、だれによっても救いはありません」(4:12)、十字架と復活のイエスを信じることによってのみ義とされる、と宣べ伝える教会は異端であって、教会を迫害することは神のためだと信じて疑いませんでした。

 「サウロが…ダマスコの近くまで来たとき、突然、天からの光が彼の周りを照らし」、「なぜわたしを迫害するのか…わたしは、あなたが迫害しているイエスである」との声を聞きました。サウロはイエスの命令に従って町に入り、「三日間…そこで祈って」、聖書とイエスについて思い巡らしました。教会がいのちがけで証ししているイエスこそ約束の救い主であり、その復活は事実で、この私にも現れてくださったことを鮮やかに悟りました。「サウロの目から鱗のような物が落ちて、見えるようになった」だけでなく、霊の目も開かれて真理を悟り、自分の使命も見えてきました。

 目に鱗が付きやすい、付いていても気づきにくい者であることを認め、偏見や先入観を横に置いて礼拝に臨み、聖書のみことばに謙虚に耳を傾けてみましょう。やがて何が真理か、どれが真の神か、「目から鱗」体験へと導かれることでしょう。

 迫害者サウロが伝道者パウロに造り変えられるなどと誰が期待していたでしょう。神のみわざは私たちの想定をはるかに越えています。神の主権に基づくご計画に私たちはもっともっと期待し、家族の救いについても希望を持ちましょう。