2025年1月5日新年礼拝のメッセージ

聖書箇所 申命記 第11章8~12節

主題聖句:

そこは、あなたの神、主が求められる地で、年の初めから年の終わりまで、あなたの神、主が絶えずその上に目をとどめておられる地である。

      申命記 第11章12節

本日の説教要旨:

「主が顧みられる年」

 イスラエルの民は、エジプトでは足踏みポンプでナイル川から水を汲み上げ、何から何まで自分で労苦して収穫しなければなりませんでした。しかし眼前に広がる約束の地は、ナイル川のような大河がない代わりに「山と谷の」起伏に富んだ地で、「天からの雨で潤ってい」ます。主に頼って労苦するなら、主は天から雨を注ぎ、豊かな収穫をもたらしてくださいます。しかも「年の初めから年の終わりまで」主は絶えず目を留めていてくださいます。

 2025年はどのような一年でしょうか。「(喜びの)山と(悲しみの)谷」を幾つも体験するかもしれません。「しかし…天からの雨で潤っている」(詩篇65:9「神の川は水で満ちています」)ので、たとえ思いがけない試練や悲しみの涙に暮れるようなことがあったとしても、主に信頼している限り、「涙の谷を過ぎるときも そこを泉の湧く所と」することができるでしょう(詩篇84:6)。「天からの雨で潤」され、物質的にも霊的にも満たされるでしょう。そして天国というゴール目指して地上を旅している私たちをも、主は「年の初めから年の終わりまで」絶えず目を留め顧みていてくださるとは、何という安心、何という保証でしょうか。

 しかし約束の地に入って「食べて満ち足りる」ようになると恵み慣れし、「心が惑わされ横道に外れ」かねないので要注意です(13~17節)。「無に等しい者を…選ばれた」(Ⅰコリント1:28)、この主の恵みを生涯忘れることなく、主を愛し、主に従って歩み続けましょう。