2025年1月26日の礼拝メッセージ

聖書箇所 マタイの福音書 第15章1~11節

主題聖句:

この民は口先でわたしを敬うが、その心はわたしから遠く離れている。

      マタイの福音書 第15章8節

本日の説教要旨:

「口先で敬うが、その心は」

 「パリサイ人たちや律法学者たちが」、弟子たちが手を洗わずに食事しているのを見て非難しました。「ユダヤ人はみな、昔の人たちの言い伝えを堅く守って、手をよく洗わずに食事をすることはな」いからです。それに対して主イエスは、掟を守ることで「わたし(神)を敬う」気になっているようだが、それは「口先」だけのことで、「その心はわたし(神)から遠く離れて」、仮面をかぶって義人を演じる「偽善者(俳優、通訳、の意)」だ、と彼らの本質を鋭く指摘されました。その証拠に、年老いた両親を援助したくない場合は、「あなたに差し上げるはずの物は神へのささげ物になります」と言えば援助しなくてよい、という「言い伝え」を利用して、「父と母を敬え」(出エジプト20:12)という「神のことばを無にして」いたからです。

 形式主義・律法主義が横行する中、主イエスは心の奥底に光を当てられます。すべてを見通しておられる神の前でも、私たちは格好をつけて良い子のふりをしたり、仮面をかぶって偽りの自分を演じたりしやすいものです。それは、本当の姿を見られたら愛されないかもしれない、受け入れられないかもしれないという恐れが心の奥底にあるからではないでしょうか。しかし心配無用、主イエスが私たちに代わって十字架上で神に捨てられたので、私たちはもはや神に捨てられることなどないからです。ですから仮面をかぶった自分で生きるのをやめ、素の自分で生きようではありませんか。そこから神の愛を本当に知り、その愛に応えて生きる信仰生活が始まるのです。

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※礼拝の中で、1月誕生者の祝福式が行われました。