2025年3月2日の礼拝メッセージ

聖書箇所 マタイの福音書 第15章29~39節

主題聖句:

人々はみな、食べて満腹した。そして余ったパン切れを集めると、七つのかごがいっぱいになった。

      マタイの福音書 第15章37節

本日の説教要旨:

「忘れっぽい私たち」

 「かわいそうに、この群衆はすでに三日間わたしとともにいて、食べるものを持っていない」と言われる主イエスに、「この人里離れたところで、こんなに大勢の人に十分食べさせるほどたくさんのパンを、どこで手に入れることができるでしょう」と弟子たちは答えました。前回同様(14:13~21)、手元にあるわずかなものだけに目を留めて無理だと考える、少しも成長していない弟子たちの姿を通して、あなたも過去の恵みをいとも簡単に忘れ去っているのではないか、と語りかけています。

 出エジプト後の荒野放浪生活の終わり頃、モーセはイスラエルに「この四十年の間、あなたの衣服はすり切れず、あなたの足は腫れなかった」(申命記8:4)、絶えず神の守りがあったことを語りました。御子イエスの十字架の血によって贖い取られた私たちにとっても、神は底抜けに気前の良いお方だったはずです。それゆえ、何かあるたびに思い煩ったり右往左往したりすることから、もうそろそろ卒業しましょう。今度そうなりそうになったときには、これまで神がどんなに祝福してくださったか、必要な助けを与えてくださったか、静かに思い起こすことです。そのためにも主日礼拝や日毎の静思の時を大切にしましょう。

 同じことが繰り返されるのは、自分の弱さを克服するチャンス、「信仰が大いに成長し…互いに対する愛が増し加わっている」(Ⅱテサロニケ1:3)のが何よりの喜びだ、と神に言われるような信仰者に成長するチャンスです。