2025年4月27日の礼拝メッセージ
詩篇 第3篇1~8節
【 金 言 】
しかし 主よ あなたこそ 私の周りを囲む盾
私の栄光 私の頭を上げる方。
詩篇 第3篇3節
【 説教要旨 】
「しかし主よ」
木村勝志牧師
息子アブサロムの謀反によって都落ちしたダビデは、「私の敵が多くなり 私に向かい立つ者が多くいる…多くの者が『彼には救いがない』と」嘲るという絶体絶命のピンチにありました。そのときダビデは、「しかし 主よ」と群がる敵から目を離して主を仰ぎ、主のもとに逃げ込みました。そして「あなたこそ 私の周りを囲む盾 私の栄光 私の頭を上げる方」と主への信頼を告白しました。
「私の周りを囲む盾」…
人間が作り出した盾は通常、前方の敵から守るだけですが、主は「私の周りを囲む盾」、全方位から守る盾を突き破って私を害することのできる敵など皆無だ、という表明です。
「私の栄光」…
王冠はダビデの頭から落ち、非難中傷により栄誉まで剝ぎ取られようとしていますが、主は「私の栄光(栄誉、名誉)」を守ってくださる、私の名誉を回復してくださるお方だ、という表明です。
「私の頭を上げる」…
「頭をおおい、裸足で…泣きながら」(Ⅱサムエル15:30)都落ちしたダビデは、頭をがっくり垂れていましたが、主はダビデの「頭を上げ」、名誉を回復してくださる、という表明です。
さらに「私は声をあげて主を呼び求める。すると 主はその聖なる山から私に答えてくださる」、主は祈りに答えてくださるお方だ、と信じていました。ダビデは想像を絶する試練の中でも、夜はすっかり安心して「身を横たえて眠り」、朝はさわやかに「目を覚ます」ことができました。偉大なる熟睡です。
東西南北を完全に封鎖されたような四面楚歌の中でも上だけは常に開いていて、主に祈ることができます。このときのダビデがまさにそうでした。四面楚歌における「しかし 主よ」という信仰、これこそ困難を打開する鍵です。「眠れないときには羊を数えるな。羊飼いなる主に語りかけよ」(ワーズビー)。
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※礼拝の中で、新年度の「教会役員・教会学校教師任命式」が行われました。