2025年6月1日の礼拝メッセージ

【 聖書箇所 】

ガラテヤ人への手紙第5章16~26節

【 金  言 】

私は言います。御霊によって歩みなさい。そうすれば、肉の欲望を満たすことは決してありません。

      ガラテヤ人への手紙第5章16節

【 説教要旨 】

「愛の動機」

      杉山俊一牧師

1.第一次伝道旅行による教会の誕生

 パウロ一行は第一次伝道旅行で南部ガラテヤ地方の町々を巡り、イエスこそ、父なる神が復活によって公に示された救い主キリストであると宣べ伝えました。その結果イエスを信じる人々が起こされました。イエスを信じる人々の群れ、「教会」がガラテヤ地方に誕生しました。

2.律法主義者の主張

 この時代、教会には二種類のグループの人々がいました。ユダヤ人が回心してイエスを信じたグループとユダヤ人以外の異邦人が回心してイエスを信じたグループです。ユダヤ人クリスチャンの一部の人々の中に律法主義者がいて、異邦人クリスチャンも神の律法を守るべきであると主張し始めました。それに対してパウロはこの手紙を彼らに書き送り、キリストを信じて罪の支配と悪魔の支配と死の恐怖から解放され、自由とされたクリスチャンは神以外の何ものにも支配されるべきではないと告げました。

3.愛の動機

 規則だから何々する、叱られるから何々すると言う生活は不自由であって、本当の自由ではありません。本当の自由とは、心の動機が神によって変えられて生きる生活です。イエスが命を捨ててまで私を愛して下さった。その愛を聖霊によって心に深く示され、その愛の心を持って生活することです。自分の心の動機がイエスの愛の思いにあるならば、人にも神にも悪いことはせず、律法を自然に守る者になるのです。律法によって生きる者は人間の肉性に邪魔をされ、律法すら守れないばかりか、数々の罪を犯す者となります。しかしキリストの愛の心で生活する者は九つの御霊の実を結ぶ者に変えられていきます。私たちの心の思いを、心の動機を聖霊様によって変えていただきましょう。御霊によって主の愛を知り、主の愛の心に生きる者とされましょう。