2025年5月25日の礼拝メッセージ
マタイの福音書 第16章21~23節
【 金 言 】
下がれ、サタン。あなたは、わたしをつまずかせるものだ。あなたは神のことを思わないで、人のことを
思っている。
マタイの福音書 第16章23節
【 説教要旨 】
「主イエスの後ろに下がる」
木村勝志牧師
「あなたがたは、わたしをだれだと言いますか」「あなたは生ける神の子キリストです」というやり取り直後の受難予告でしたから、弟子たちは耳を疑いました。ペテロが敬愛する主イエスの身を案じて、「主よ、とんでもないことです。そんなことがあなたに起こるはずがありません」と「いさめ始めた(叱る、の意。8:26「風と湖を叱りつけられた」と同語)」ところ、主イエスは「下がれ、サタン。あなたは神のことを思わないで、人のことを思っている」と厳しく叱責されました。十字架の道を進む決意を邪魔する発言だったからです。
同様の誘惑の1回目が「御霊に導かれて荒野に上って行かれ…四十日四十夜、断食を」されたとき(4:1~11)、2回目が今回、3回目が十字架前夜のゲツセマネでの祈りのときでした(26:36~46)。いずれも十字架による救いを何とか阻止しようとするサタンの巧妙な誘惑でした。
ペテロがサタンだというのではありません。「神のことを思わないで、人のことを思っている」ペテロの発言をサタンが利用したのです。主イエスはそのことを見抜かれたので、厳しくお叱りになったのです。
「下がれ、サタン」を直訳すると、「下がりなさい、わたしの後ろに、サタンよ」となります。「後ろに」と
いう語は、「だれでもわたし(の後ろ)について来たいと思うなら」(24節)にも使われています。私たちは
ついついでしゃばりがちです。神の御心よりも自分の思いを押し通したり、神に逆提案したりしがちで
す。しかし主イエスを信じて生きるとは、いつも主イエスの後ろにいるということです。主イエスの慈
愛に満ちた背中を常に見つめているなら、私たちの日々の歩みや言動も変わってくるはずです。今のあ
なたの立ち位置は主イエスの前ですか、後ですか。
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※礼拝後 東海地区3教会の食べり場として、新会堂に移転した名古屋東教会の教会案内配布など伝道応援を行いました。
※投稿が一日遅れとなりました。申し訳ありません。