2022年7月3日の礼拝メッセージ
聖書箇所:サムエル記第一23章15~29節
主題聖句:
サウルの息子ヨナタンは、ホレシュのダビデのところに行って、
神によってダビデを力づけた。
サムエル記第一23章16節
本日の説教要旨:「仕切りの岩山」
妬みに燃えるサウルにいのちを狙われるようになったダビデは、荒野の逃亡生活を余儀なくされました。その間、ペリシテ人と戦うべきか否か(1~5節)、サウルの攻撃やケイラの人々の裏切りについて(6~14節)、ダビデは主の御心を尋ね求めながら行動し、サウルから守られてきました。
サウルが必死にダビデを捜し回っても見つけられなかったのに、ヨナタンは難なくダビデを見つけることができ、短時間であってもダビデと交わることができたのは、まさに主のご配慮でした。ダビデは「イスラエルの王とな」るよう主が選ばれたからには、主はその約束のゆえに必ずダビデを守られ、「父サウルの手が、あなたの身に及ぶことはない」から、どんなときにも主に信頼するよう「ヨナタンは…神によってダビデを力づけた」。主はヨナタンを用いて、ダビデの目を厳しい現実から主ご自身に向けさせ、主の約束を思い起こさせ、ダビデを慰め励まし支えられたのです。
神や友人に守られてきたダビデですが、遂にサウルの手に落ちるかと思ったちょうどそのとき、ペリシテ人の侵入によって「サウルはダビデを追うのをやめて帰」らざるを得なくなりました。まさに神の絶妙な時と方法でした。ダビデとサウルとの間には、目に見えない「仕切りの岩」が主によって設けられていたのです。この後、サウルを殺害する好機が二度訪れますが、ダビデは人間的な力で神の時を強引に引き寄せようとはせず、ひたすら神の時を待ち望み続けました(第24、26章)。主に信頼することこそ、真の問題解決なのです。