2022年7月17日 教団伝道デーの礼拝メッセージ
聖書箇所:ルカの福音書12章13~21節
主題聖句:
人があり余るほど持っていても、
その人のいのちは財産にあるのではないからです。
ルカの福音書12章15節
本日の説教要旨: 「神の前に富む生き方」
①所有に関する思い違い
金持ちが「私の…自分の」と連発するのは、いのちも富も皆自分のものと思い違いしていたからですが、「地とそこに満ちているもの 世界とその中に住んでいるもの それは主のもの」(詩篇24:1)。神に立ち帰り、真の所有者が誰であるかを本当に知るならば、「私の…自分の」という貪欲から解放され、満足と感謝にあふれる毎日に変わります。
②信頼に関する思い違い
金持ちは長年分の食糧を蓄えるため、より大きな倉の建設を思いつき、「さあ休め…」と豪語しました。それは、富さえあれば大丈夫と思い違いしていたからですが、富は絶対ではありません。真に頼ることができ、その信頼を絶対裏切らないのは、おまけの一羽の雀をも忘れない神、鳥や草花を養われる真の神のみなのです(6~7、22~28節)。
③いのちに関する思い違い
金持ちが「わがたましいよ、これから先何年分もいっぱい物がためられた」と言うのは、いのちは神の御手の中にあることを忘れ、寿命も自分の力で支配できると思い違いしていたからです。自分だけはまだ死なないと漠然と考え、今日という一日の大切さに気づかずに過ごしてはいませんか。しかし神は「おまえのたましいは、今夜おまえから取り去られる」と言い、イエスは「自分のいのちを延ばすこと」を「こんな小さなこと」と言って、思い違いに気づかせようとされます。いのちの源なる神を第一にして生きるなら、あとは神が全責任をもって顧み、養ってくださるのです(31節)。