2022年7月24日の礼拝メッセージ

聖書箇所:ルカの福音書15章1~7節

主題聖句:

   いなくなった一匹を見つけるまで捜し歩かないでしょうか。

         ルカの福音書15章4節

本日の説教要旨: 「見つけるまで捜し歩く主イエス」

①失われた存在

 百匹の羊のうちの一匹も、十枚の銀貨のうちの一枚も、所有者にとってはどちらもかけがえのないものです。同様に神に創造された私たち人間も、神にとっては「高価で尊い」愛の対象です(イザヤ書43:1~4)。羊や銀貨が失われ、本来あるべきところにない状態では何の価値もないように、創造主なる神から離れた人間も、本来もっている価値を大きく失っています。しかも羊や銀貨が自分からは所有者のもとに帰れないように、人間も神から迷い出た結果、どの神が真の神なのか、どこに真理があるのかまるでわからず、神のもとに帰ろうにも帰れない状態にあるのが私たちの現実です。

②熱心な捜索

 所有者はあらゆる手段を駆使して一匹の羊、一枚の銀貨を熱心に捜した結果、遂に発見して大喜びします。同様に神は、「あなたはどこにいるのか」(創世記3:9)と優しく呼びかけ、罪人が悔い改める先に自ら捜しに出かけ、自分から帰ろうにも帰れない罪人を連れ戻すまで決して諦めないお方です。そのように決して見捨てることのできない愛なる神が、一度だけ見捨てたことがあります。神の御子イエスです。イエスは十字架上で「わが神、わが神、どうしてわたしをお見捨てになったのですか」(マタイ27:)と叫ばれ、イエスの十字架と復活によって神のもとに帰る道が開かれたのです(ヨハネ14:6)。神の愛は、誰ひとりも諦めない愛、あなたを諦めない愛です。どんなに自分に愛想を尽かしていても、神は諦めることなくあなたを愛し、今もあなたを捜し求めておられます。