2023年4月2日 棕櫚の主日 礼拝メッセージ
聖書箇所 ヨハネの福音書12章12~19節
主題聖句:
ろばの子に乗って。
ヨハネの福音書12章15節
本日の説教要旨:「ろばの子に乗って」
出エジプトを記念する過越の「祭りに来ていた大勢の群衆は、イエスがエルサレムに来られると聞いて、なつめ椰子の枝を持って迎えに出て行き」、「ホサナ(私たちを救ってください、の意)」と叫びました。イエスをモーセのような解放者、ローマ帝国の支配から解放してダビデ時代の繁栄を回復するメシアではないか、と考えたからです。五千人の給食後に王に祭り上げられようとした際は、「ただ一人で山に退かれた」(6:15)イエスですが、今度は逃げも隠れもされません。神の時が満ちたからです。群衆の間違った期待を拒絶するかのように、軍馬ではなくろばの子に乗って入城されました。旧約預言の成就です(ゼカリヤ書9:9~10)。王の王なるイエスは、十字架と復活によって神と人との断絶を解消し、交わりを回復するために来臨された、「世の罪を取り除く神の子羊」(1:29)なのです。
「ホサナ。祝福あれ。主の御名によって来られる方に。イスラエルの王に」とは、イエスこそ王の王、イエスに聴き従って生きるとき、最もすばらしく、最も自分らしく生きることができるということですが、群衆はそのことを正しく理解していなかったため、自分たちの期待を裏切られて失望すると、数日後には一転して「十字架につけろ」と叫び声を上げます(ルカ23:21)。
「わたしのくびきを負って」と言われるイエスとの二人三脚は喜びです(マタイ11:28~29)。やがて天国に迎え入れられ、「御座の前と子羊の前に立ち…手になつめ椰子の枝を持って…『救いは、御座に着いておられる私たちの神と、子羊にある』」(黙示録7:9)と主を賛美礼拝する時が来ます。それまでの地上生涯、イエスを心の王座にお迎えし、信じ従い続けていきましょう。