2023年3月26日の礼拝メッセージ

聖書箇所 ヨハネの福音書15章1~17節

主題聖句:

人が自分の友のためにいのちを捨てること、

これよりも大きな愛はだれも持っていません。

      ヨハネの福音書15章13節

本日の説教要旨:「わが愛に居れ」

 ここには愛の連鎖があります。まず「父(なる神)がわたし(御子イエス)を愛された」。次に「わたし(御子イエス)もあなたがた(弟子たちをはじめとするキリスト者)を愛しました」。イエスは父なる神にこよなく愛されている、その同じ愛で私たちを愛していてくださるとは、何という恵みでしょうか。その愛の最大の証拠が十字架でした。本来なら神を無視して自分勝手に生きてきた私たちこそ神にさばかれ、永遠の滅びを刈り取るべきところ、イエスが私たちの罪をまるでご自分が犯したかのように引き受け、私たちに代わって神にさばかれて死んでくださいました。「ここに愛があるのです」(Ⅰヨハネ4:10)。

 そのように愛されている私たちに、「わたしの愛にとどまりなさい」とイエスは命じられます。具体的には第一に、みことばに聴き従うことです。「わたしがわたしの父の戒めを守って、父の愛にとどまっているのと同じように…わたしの戒めを守るなら、わたしの愛にとどまっているのです」。それは、「わたしの喜びがあなたがたのうちにあり、あなたがたが喜びで満ちあふれるようになるため」とあるように、嫌々ながらではなく喜んで従うのであって、重荷でも何でもなく、ごく自然なことなのです(Ⅰヨハネ5:3)。

 第二に「互いに愛し合うこと」です。イエスがいのちがけで私を愛し、あの人この人も愛されたのですから、「ことばや口先だけではなく、行いと真実をもって愛しましょう」(Ⅰヨハネ3:18)。相手の出方を待つのでなく、まず自分から愛を表すのです。「信ずること キリストの名を呼ぶこと 人をゆるし出きるかぎり愛すること それを私の一番よい仕事としたい」(八木重吉)。