2023年3月19日の礼拝メッセージ

聖書箇所 ヨハネの福音書14章27~31節

主題聖句:

わたしはあなたがたに平安を残します。

わたしの平安を与えます。

      ヨハネの福音書14章27節

本日の説教要旨:「孤児にはしません」

①助け主はともにいる

 イエスが自分たちのもとを離れ去る日が近づいていることを度々聞かされてきた弟子たちは、「心を騒がせ」通しでした(1節)。イエスはそんな弟子たちに「あなたがたを捨てて孤児にはしません」と言われました。「もう一人の助け主…真理の御霊」が代わりに遣わされるからです(16~18節)。御霊は、御父と御子と「その本質において同一」(教団信仰告白)の神であり、全知全能のお方です。イエスは去って行かれますが、代わりに遣わされる御霊は、罪を悔い改め、イエスの十字架を信じて救われた者の内にお宿りくださるので、いつまでもともにいて、試練や苦悩の尽きない人生をともに歩んでくださるのです。

②助け主は教える

 「真理」(6節)そのものであるイエスのことばとわざを、弟子たちはイエス在世中にはしばしば正しく理解できませんでした(マタイ16:21~23他)。しかし「助け主…真理の御霊」は、「すべてのことを教え…思い起こさせてくださいます」(26節)との約束どおり、十字架・復活・昇天後に「助け主…真理の御霊」が降臨されると、弟子たちはイエスが「話したすべてのことを思い起こ」し、当初は理解できなかった真意を御霊によって悟るようになりました。その集大成が本書をはじめとする新約聖書です。今も私たちがみことばに聴従するとき、信じて救われた者の内に宿る真理の御霊は、みことばの真意を悟らせ、慰め励まし、教え導いてくださいます。この御霊に信頼して生きるなら、どんなことがあっても大丈夫、「心を騒がせ…ひるん」だりせず、「平安」に満たされて力強く歩むことができます。