2024年5月19日

ペンテコステ(聖霊降臨日) の礼拝メッセージ

聖書箇所 エゼキエル書 第37章1~14節

主題聖句:

わたしがあなたがたのうちにわたしの霊を入れると、

あなたがたは生き返る。

      エゼキエル書 第37章14節

本日の説教要旨:

「枯れた骨を生かす御霊」

 エゼキエルは「非常に多くの骨が…すっかり干からびていた」幻を見ました。「これらの骨はイスラエルの全家」のことです。バビロン捕囚中のイスラエルは「望みは消え失せ…断ち切られ」、回復不能と思える絶望状態にありました。この枯骨は、捕囚のイスラエルだけでなく、アダム伝来の罪に汚染された私たち人間の姿でもあります。放蕩息子が我に返って父のもとに立ち帰ったとき、「死んでいたのに生き返り、いなくなっていたのに見つかった」と父が言ったように(ルカ15:24)、「自分の背きと罪の中に死んでい」るのが、神から離れた人間の真の姿です(エペソ2:1)。

 主は「これらの骨に預言せよ…主のことばを聞け」と言われました。絶望状態にある者にこそ神のみことばが必要なのです(申命記8:3、ローマ10:17)。最初の人アダムが「鼻にいのちの息を吹き込まれ…生きるものとなった」ように(創世記2:7)、エゼキエルが「命じられたとおりに預言すると」、枯骨に息が吹き込まれて生き返り、立ち上がりました。

 みことばが語られ、御霊が働かれるところに、神の回復のみわざが始まります。十字架後の弟子たちもまさに枯骨状態でしたが、復活の主イエスに出会い、「心を一つにして祈っていた」ところ、約束の聖霊が降り、力を受けて出て行きました(使徒 第1~2章)。人間的に絶望と見えることでも、神には挽回・回復の希望があります。御霊の満たしと閉塞感の打破、リバイバルを渇望しましょう。