2024年11月24日の礼拝メッセージ

聖書箇所 マタイの福音書 第14章22~36節

主題聖句:

しっかりしなさい。わたしだ。恐れることはない。

      マタイの福音書 第14章27節

本日の説教要旨:

「心安かれ、我なり、恐るな」

 逆風と波に悩まされる小舟は、人生の波風と戦う信仰者の姿、迫害や困難の中で宣教する教会の姿でもあります。「イエスは…しいて弟子たちを舟に乗り込ませ」(口語訳)とは、逆風の中でしか学び得ない信仰の学課を学ばせるための「しいて」です。舟をこぎあぐねていた弟子たちは、どうして真っ先に主イエスに助けを求めなかったのでしょうか。神の世界に関しては主イエスに信頼するが、それ以外は自分で頑張るという考え方を私たちもしていませんか。弟子たちが精も根も尽き果てた夜明け、山で祈っていた主イエスが水上を歩いて近づき、「しっかりしなさい。わたしだ。恐れることはない」と語りかけられました。これは、「天においても地においても、すべての権威が与えられ」(28:18)ている主イエスのことばです。これ以上確かな保証はありません。

 主イエスのことばに励まされ、「水の上を歩いてイエスの方に行」こうとしたペテロは、主イエスに目を留めているうちは歩けたのに、「強風を見て怖くなり、沈みかけ」ました。主イエスから目を離し、試練や困難に目を留めると、信仰が動揺して世の波風に飲み込まれてしまう、ということです。「イエスから、目を離さないで」(ヘブル12:2)と言われても、些細なことで恐れ惑い、「強風を見て怖くなり、沈みかけ」ることもあるでしょう。そんなときペテロのように「主よ、助けてください」と即座に祈り、主を心の王座にお迎えすることです。すると「風はやんだ」。逆風の中で神の解決が与えられ、向こう岸に到着できることでしょう。

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収穫感謝の礼拝として、献花には収穫の果物も添えられました。