2024年11月17日の礼拝メッセージ
聖書箇所 マタイの福音書 第14章13~21節
主題聖句:
イエスは、五つのパンと二匹の魚を取り、天を見上げて神をほめたたえ、パンを裂いて弟子たちにお与えになったので、弟子たちは群衆に配った。
マタイの福音書 第14章19節
本日の説教要旨:
「全能の神を仰ぐ」
弟子たちが「群衆を解散させてください」と提案すると、主イエスは「あなたがたがあの人たちに食べる物をあげなさい」と命じられました。弟子たちは「ここは人里離れたところですし」という環境の悪さ、「時刻ももう遅くなっています」という時間の遅れ、「群衆を解散させてください」という群衆(問題)の大きさ、「五つのパンと二匹の魚しかありません」という能力の不足に目を奪われ、全能の神をすっかり見失っていました。ところが主イエスは、弟子たちが「五つのパンと二匹の魚しか」とけなしたものに目を留め、それを「取り、天を見上げて神をほめたたえ、パンを裂いて…お与えになった」その過程で、一万人以上の空腹を満たして余りある奇跡が生じたのでしょう。主イエスの視点は、今手元にあるものに、そして何よりも全能の神に向けられていました。
私たちの人生も、目の付け所によって大きな違いが生じることになります。一つは自分の持っていないものに目を留め、不平不満を言う人生です。これでは持っている能力さえ十分生かしきれずに終わりかねません。もう一つは自分に与えられているものに目を留め、感謝して生かしきる人生、言わば天を仰ぐ人生です。環境の悪さや時間の遅れ、問題の大きさや能力の不足等は神が不思議に補い、益に変えてくださるものです。罪を悔い改めて主イエスの十字架を信じるなら、神との断絶が解消され、そこから神が味方となってともに歩んでくださる生涯、人知をはるかに超えた神のみわざを拝する生涯が始まるのです。