2024年11月10日の礼拝メッセージ
聖書箇所 マタイの福音書 第14章13~21節
主題聖句:
そして彼らを深くあわれんで、彼らの中の病人たちを癒やされた。
マタイの福音書 第14章14節
本日の説教要旨:
「主イエスは深くあわれんで」
主イエスは「深くあわれんで…病人たちを癒やされ」、「多くのことを教え始められた」(マルコ6:34)。パリサイ人や律法学者は本来、人々を養い導く羊飼い的存在であるはずなのに、律法を無味乾燥な戒律に変えて、逆に人々を縛り苦しめていました。そのため疲れ果てて「羊飼いのいない羊の群れ」状態の人々に主イエスは愛と恵みに満ちあふれる神のことばとして語り聞かせられました。この世には「あなたは駄目だ」と思い込ませる言葉・情報で満ちています。だからこそ絶えず神のことばに耳を傾ける必要があるのです。この世の言葉ではなく神のことばを聞いて信じましょう。
人々が時も忘れてみことばに聞き入っていると「夕方になったので」、主イエスは「五つのパンと二匹の魚」で人々の空腹を満たされました。主イエスは、私たちの魂だけでなく肉体にも関心を持って心配しておられるお方です。私たちを「深くあわれんで」おられる主イエスは、私たちの霊も心もからだも社会生活も家庭生活もすべてが健全であることを願っておられます(Ⅲヨハネ2)。主イエスはツァラアトに冒された人を「深くあわれみ、手を伸ばして彼にさわり」癒やされました(マルコ1:41)。ひとり息子を亡くしたやもめを「見て深くあわれみ」、息子を生き返らせられました(ルカ7:13)。このようにあわれみ深い主イエスが私たちの味方です。幼児が人目も憚らず遠慮なく親に甘えたり求めたりするように、私たちを「深くあわれんで」守り導かれる主に精一杯信頼して歩みましょう。主に遠慮せず格好つけず「助けて」と願い求めましょう。