2024年11月3日の礼拝メッセージ
聖書箇所 マタイの福音書 第14章1~12節
主題聖句:
今日、もし御声を聞くなら、あなたがたの心を頑なにしてはならない。
ヘブル人への手紙 第4章7節
本日の説教要旨:
「永遠に後悔することがないように」
「領主ヘロデはイエスのうわさを聞いて」、「私が首をはねた、あの(バプテスマの)ヨハネがよみがえったのだ」(マルコ6:16)と考えました。ヨハネが「彼女(兄弟の妻)を自分のものにすることは律法にかなっていない」と真っ正面から糾弾し続けると、ヘロデは「恐れて保護し、その教えを聞いて非常に当惑しながらも、喜んで耳を傾けていた」(同6:20)。罪を自覚しながらも悔い改めを拒み続けるヘロデに「ところが、良い機会が訪れた」(同6:21)。せっかくの悔い改めの「機会」を、ヨハネ処刑の「機会」に変えてしまいました。後に捕縛され連行された主イエスと対面した「ヘロデはイエスを見ると、非常に喜んだ」(ルカ23:8)ものの、もはや主イエスはヘロデには何も語られませんでした。結局ヘロデは、ヨハネと主イエスの両方の死に手を貸すことになったのです。
フェリクスも「折を見て、また」と決断を延期した結果、二度と「良い機会」は訪れませんでした(使徒24:24~27)。逆にダビデの場合、預言者ナタンの糾弾に「私は主の前に罪ある者です」と悔いくずおれ、赦される「良い機会」となりました(Ⅱサムエル第11~12章)。
心を頑なにしてみことばに聴従することを拒み続けていると、「良心が麻痺し」(Ⅰテモテ4:2)、みことばに心を刺されて悔い改めるということもなくなる危険性があります。永遠に後悔することがないよう、「主を求めよ、お会いできる間に。呼び求めよ、近くにおられるうちに」(イザヤ55:6)、「今日、もし御声を聞くなら、あなたがたの心を頑なにしてはならない」(ヘブル4:7)と度々警告しているのです。