2024年10月27日ファミリー礼拝の礼拝メッセージ
聖書箇所 マタイの福音書 第13章53~58節
主題聖句:
マタイの福音書 第13章58節
本日の説教要旨:
「主イエスは不信仰に驚かれた」
主イエスが生まれ育った郷里ナザレの人々は、主イエスはもちろんのこと、その両親や兄弟とも旧知の間柄でしたから、自分たちが昔からよく知っている「この人」のままでした。主イエスは病を癒やしたり悪霊を追い出したり嵐を静めたりと、「多くの奇跡」を度々行ってこられたのに、ナザレでは「何人かの病人に手を置いて癒やされた」だけでした。信じようとも期待しようともしない不信仰の人々の間では、全能の力も大幅に制限されてしまう、ということです。不信仰は、全能の主から溢れ流れる恵みを妨げる絶縁体のようなものです。
第8~9章は主イエスの奇跡に対する人々の「驚き」の連続でしたが、ここでは一転して郷里の人々の不信仰に対する主イエスの「驚き」です。今のあなたを主イエスはどう思われるでしょうか。「そこでは多くの奇跡をなさらなかった」「不信仰に驚かれた」か、「イスラエルのうちのだれにも、これほどの信仰を見たことがありません」(8:10)と、その信仰に驚かれるか。サウロ(パウロ)も「かつては肉にしたがってキリストを知って」(Ⅱコリント5:16)自己流に判断し、約束の救い主であることを否定していました。自分の頭で納得できる範囲内で主イエスを見つめている限り、主イエスを真に知ることも救いを得ることもできず、何の変革も起こらないでしょう。「不安ウイルス」に感染しているような現代、人間的な常識を超越し、「人にはできないことですが、神にはどんなことでもできます」(19:26)と主イエスに期待し、信仰の手を伸ばしましょう。