2022年4月10日 棕櫚主日の礼拝メッセージ
聖書箇所:ルカの福音書23章39~43節
主題聖句:あなたは今日、わたしとともにパラダイスにいます。(ルカの福音書23章43節)
本日の説教要旨:金曜日の朝9時、ゴルゴタの丘に三本の十字架が立てられ、御子イエスが真ん中に、二人の強盗が両側につけられました。ひとりの強盗は、「おまえはキリスト(救い主)ではないか」と口先では言っていますが、その救いが自分に必要だとは微塵も感じていません。ますます心をかたくなにして、最後の救いのチャンスを無にしてしまいました。
もうひとりの強盗も最初のうちは一緒にイエスを罵っていましたが(マタイ27:44)、十字架上の第一言「父よ、彼らをお赦しください。彼らは、自分が何をしているのかが分かっていないのです」(34節)との祈りを聞いて良心が目覚めたのでしょう。「おまえは神を恐れないのか」と神への畏れの念を抱き、「おれたちは、自分のしたことの報いを受けている」と自分の罪を素直に告白し、「だから当たり前だ」と十字架刑を神のさばきとして受け止めました。そして「この方は、悪いことを何もしていない…イエス様。あなたが御国に入られるときには、私を思い出してください」と、イエスは罪の全くないお方であり、御国の権威を持つ真の王、約束の救い主であることを認めて信仰を表明しました。そうすると、「あなたは今日、わたしとともにパラダイスにいます」という救いの約束を得ました。
救いは「今日」、罪の悔い改めと十字架を信じる信仰によって与えられます(エペソ2:8~9)。二人の犯罪人の間はほんの数㍍しか離れていませんでしたが、イエスに対する態度の相違によって、無限の距離が二人を隔てることになりました。「今は恵みの時…救いの日」(Ⅱコリント6:2、ヘブル4:7)。