2022年4月17日 イースター召天者記念礼拝の礼拝メッセージ

聖書箇所:ルカの福音書24章1~12節

主題聖句:あなたがたは、どうして生きている方を死人の中に捜すのですか。(ルカの福音書24章5節)

本日の説教要旨:十字架に死んで墓に葬られたイエスの御体に香料を塗り、完全に葬って差し上げようと、「週の初めの日の明け方早く、彼女たちは…墓に来た」。まるで夜明けが待ちきれないかのように墓に急ぐ彼女たちの並々ならぬ愛と熱心が伝わってきます。私たちも毎週このような愛と熱意、渇きをもって礼拝に急ぎ集っているでしょうか。

 しかしそんな彼女たちの前には問題がありました。墓の入口をふさぐ大石です。彼女たちはその大石について話し合いながら墓まで来ましたが(マルコ16:3「話し合っていた」=話し合い続けていた)、全くの杞憂でした。すでに「石が墓からわきに転がされていた」からです。約束通りイエスは死を打ち破って復活されていたのです。

 墓の大石どころではない人類最大の大石が、罪と死の問題です。御子イエスはこの大石を取り除くために来臨し、私たちの罪を背負って十字架につけられ、神にさばかれて死なれましたが、三日目に復活されました。空っぽの墓は、イエスが罪と死に勝利され、今も生きておられる救い主であり、イエスを信じるだけで罪赦されるという救いが完成されたことの証明です。

 十字架と復活によって、神と私たちとを隔てる罪と死の大石を転がされたイエスは、私たちの前に立ちはだかる様々な人生の大石をも転がしてくださるお方です。それゆえ困難の大石ばかりを見つめて失望するのはやめ、復活のイエスを仰ぎ信頼しましょう(詩篇121:1~2)。やがて「石が…転がされていた」のを見るでしょう。