2022年5月8日母の日の礼拝メッセージ

聖書箇所:サムエル記第一1章1~20節

主題聖句:安心して行きなさい。イスラエルの神が、あなたの願ったその願いをかなえてくださるように。(サムエル記第一1章17節)

本日の説教要旨:①ハンナの苦悩(1~8節)

エルカナは、妻ハンナが不妊のため二人目の妻ペニンナを迎え、跡継ぎを得ようとしました。期待通り子どもを次々産むペニンナは、ハンナにとって「募る憂いと苛立ち」のもとでした。

②ハンナの祈祷(9~16節)

ハンナは「募る憂いと苛立ち」を抱えたまま主の前に出て、「心を注ぎ出して」祈りました。「人間のピンチは神のチャンス」、窮地の時こそ、全能の神が俄然働き出す絶好の機会でもあります。「やめよ。知れ。わたしこそ神」(詩篇46:1)。困難な状況であればあるほど、人間的な知恵や小細工を一切放棄して、十字架上で血といのちを注ぎ出し、私の罪も弱さも全部知った上で受け入れてくださっている主の前に、格好つけず、何も隠さず、心を注ぎ出して祈りましょう。

③ハンナの勝利(17~20節)

「心を注ぎ出して」祈り、祈りが聞かれたという確信を得たハンナの「その顔は、もはや以前のようではなかった」。家に帰れば再びペニンナの冷酷な仕打ちが待っていますし、子どもがいない状況も変わりません。しかしハンナ自身が変わったのです。悩みからすっかり解放され、二度と惨めな思いに支配されなくなったことでしょう。祈りの中で思い煩いや問題をすべて主に委ね、主のもとに置き去りにして持ち帰らなかったからです。サムエルが与えられたのはそれからほどなくしてのことでした。少しばかり祈って中途半端に立ち上がるのではなく、信仰の確信が与えられるまで祈り抜きましょう。