2022年5月15日の礼拝メッセージ
聖書箇所:サムエル記第一3章1~14節
主題聖句:主よ、お話しください。しもべは聞いております。(サムエル記第一3章9節)
本日の説教要旨:ハンナは誓いどおり、乳離れしたサムエルを祭司エリに預けました(1:10~11、2:11)。「少年(10代前半か)サムエルはエリのもとで主に仕えていた。そのころ、主の言葉はまれにしかなく、幻も示されなかった」。これは、主がご自分の御思いを打明けようにも、打明けることができるような信仰者のいない暗黒時代であったことを示しています。そのような中、主に選ばれたのがサムエルでした。「人はパンだけで生きるのではなく、神の口から出る一つ一つのことばで生きる」(マタイ4:4、申命記8:3)。食事をしなければ生きていけないように、神に造られた人間は、神の言葉を聞いて魂の栄養を摂取しなければ真の意味で生きていけないのです。
サムエルが寝ていると、「サムエル、サムエル」との呼び声。「エリのところに走って行」くと、「呼んでいない。帰って、寝なさい」との答え。同じことが三度繰り返された後、やっと「エリは、主が少年を呼んでおられるということを悟った」。四度目に主から呼ばれたとき、サムエルは教えられたとおり「お話しください。しもべは聞いております」=現代訳「主よ。何なりとお言い付けください。私は従う用意ができております」と言うと、主はエリ家に下すさばきについて語られました。ヘブル語で「聞く」と「従う」とは同語です。御言葉を聞いても従わなければ、真に聞いたことにはならない、ということです。たとえ耳の痛い御言葉であっても拒絶しないで、全身全霊をもって聴従しましょう。