2022年8月28日の礼拝メッセージ
聖書箇所 列王記第二2章1~15節
主題聖句:
では、あなたの霊のうちから、二倍の分を私のものにしてください。
本日の説教要旨:「神の働きの継承のために」
①天に上るエリヤ
エリヤが遂に天に召される時がきました。北王国の信仰復興のために戦い抜いてきたエリヤにふさわしい、「火の戦車と火の馬」による勝利の凱旋でした。モーセもそうでした。「百二十歳であったが…目はかすまず、気力も衰えていなかった」モーセでしたが、「主の命により(直訳「主の口により」)モアブの地で死んだ」。地上最期の瞬間、主は身をかがめてモーセに口づけし、「よくやった。良い忠実なしもべだ」(マタイ25:21)と、ご自分のもとに迎え入れられたのかもしれません(申命記34:1~7)。私たちも地上の使命が終わると、天に迎え入れられます。その時まで、神の国の拡大と完成のため、与えられた使命を、与えられた賜物を活用しながら忠実に果たしていきたいものです。
②地に残るエリシャ
「あなたのために何をしようか」とエリヤに問われると、エリシャは「霊のうちから、二倍の分を私のものにしてください」と迷わず答えました。これは、エリヤ以上になれるようにという欲張りや傲慢から出た言葉ではありません。むしろ自分の弱さや欠けを知るエリシャが、エリヤの後継者としての使命を果たすためには今のままでは到底無理だ、という渇きから出た切なる願いです。その願いはかなえられ、名実ともに後継者とされました。「主がお入り用なのです」(マタイ21:3)と言われる以上、「私を強くしてくださる方によって…どんなことでもできる」(ピリピ4:13)ように主が助けてくださいます。エリヤの「霊の…二倍の分」以上の「聖霊」が私たちの味方なのですから。