2022年9月18日の礼拝メッセージ

聖書箇所 ヨナ書1章1~17節

主題聖句:

私は、海と陸を造られた天の神、主を恐れる者です。

      ヨナ書1章9節

本日の説教要旨:「主の御顔を避けて」

 ニネベ(北王国の大敵アッシリヤの首都)に行って宣教するよう命じられたヨナは、「主の御顔を避けて」、船に乗って正反対のタルシシュ(スペイン南部か)へ逃亡しました。救いは選民イスラエルの特権で、罪深いニネベなど滅びて当然と考える偏狭な愛国心からです。主はそんなヨナを取り扱うために大嵐を備え、荒れ狂う海に投げ込まれたヨナを救うために「大きな魚を備え」られました(第1章)。ヨナは「魚の腹の中から…主に祈」り、「主は魚に命じて、ヨナを陸地に吐き出させ」(第2章)、「再びヨナに…ニネベに行き、宣言をせよ」と命じられました。今度は主に従い、ニネベに行って宣教すると、ニネベ中が悔い改めて「悪の道から立ち返った」ので、「神は彼らに下すと言ったわざわいを思い直し、それを行われなかった」(第3章)。面白くないのがヨナです。罪深いニネベに対して主はあまりにも寛容すぎると「非常に不愉快に」感じて怒るヨナに、主は唐胡麻や虫、東風を備え、「ましてわたしは…ニネベを惜しまないでいられるだろうか」と諭されました(第4章)。

 神は、ニネベが滅びるのを惜しまれただけではありません。駄々っ子ヨナを惜しみ、私たちをも度々惜しまれました。そんな神が一つだけ惜しまれなかったことがあります。十字架の御子イエスです。「私たちすべてのために、ご自分の御子さえも惜しむことなく死に渡された」(ローマ8:32)。「すべての人が救われて、真理を知るようになることを望んでおられ」(Ⅰテモテ2:4)る神は、簡単に愛想を尽かさず、あなたによって祝福が拡大することを願っておられるのです(創世記12:2)。