2022年10月30日の礼拝メッセージ
聖書箇所 使徒の働き16章6~10節
主題聖句:マケドニアに渡って来て、私たちを助けてください。(使徒の働き16章9節)
「私たちを助けてください」
パウロたちがエペソ等の大都市があるアジア州へ行こうとすると御霊に禁じられ、ビティニアへ行こうとするとやはり御霊に禁じられました。パウロも無理矢理自分たちの計画を押し通そうとせず、御霊による方向転換を受け入れながら進んで到着したのがトロアスでした。その夜パウロは、「マケドニアに渡って来て、私たちを助けてください」と懇願する幻を見ました。御霊によって二度も行く手を塞がれたことと、その後マケドニア人の幻を見たことを結び合わせて思い巡らし、「マケドニアに渡って」伝道することこそ神の御心であると「確信した(一緒に結び合わす、の意)」。
私たち自身、時に「助けてください」と叫ぶことがありますが、神は間違いなくその心の叫びを聞いておられます。力になってくれる人を備えたり、想像以上の道を開いたりして助け出してくださるのですが、残念ながら私たちは神のご計画の全貌を見通すことができません(ローマ11:33)。納得できないこともあるでしょうが、御霊の導きに従うなら、「すべてのことがともに働いて益となる」(ローマ8:28)ことでしょう。閉ざされた道の横には、もっとすばらしい祝福の道が備えられていて、やがて必ず感謝に変えられることでしょう。
また、私たちの周りには、何のために生まれ、何のために生きているのかわからず、神なく望みなく苦悩している人、人知れず助けを求めている人がいるのではないでしょうか。「渡って来て、私たちを助けてください」という心の叫びを敏感に聞き取り、イエスのようにその人の友となり、人生の諸問題に根本的な解決を与え得る神の愛の福音を分かち合えたらどんなに幸いでしょうか。