2022年11月20日の礼拝メッセージ
聖書箇所 列王記第一12章1~19節
主題聖句:愚か者には自分の歩みがまっすぐに見える。しかし、知恵のある者は忠告を聞き入れる。(箴言12章15節)
本日の説教要旨:「誰のことばに耳を貸すか」
王国分裂の引き金を引いたのはレハブアムですが、その根本原因をつくったのはソロモンでした。
①神のみことばを退けたソロモン
神殿と王宮を建設したソロモンに主は再び現れ、「掟と定めを守る」よう警告されました(9:1~9)。しかしソロモンはその警告を無視して「多くの異国人の女を…愛し…心をほかの神々の方へ向け…主と一つにはなっていなかった」(11:1~4)。一つの妥協が新たな妥協を生み、「主の目に悪であることを行い、父ダビデのようには主に従い通さなかった」(11:6)。ソロモンが後世に残したものは結局、強制労働と重税、偶像崇拝であり、これらが王国の分裂、さらには滅亡をもたらすことになったのです。
財産等は残せなくても、主に生涯従い通した信仰・希望・愛、キリストの香りを残したいものです。
②長老の助言を退けたレハブアム
重税と重労働に喘ぐ民はヤロブアムを立ててレハブアム王に訴え出ました。三日の猶予期間中、レハブアムは「長老たちが与えた(穏健な)助言を退け、自分とともに育ち、自分に仕えている若者たち」の過激な助言を採用しました。その結果、王国は、レハブアムの南王国(ユダ族とベニヤミン族)とヤロブアムの北王国(残りの十部族)に分裂しました。
人生の岐路に立ったとき、まず「私は あなたのみこころを行うことを喜びとします」(詩篇40:8)という姿勢を取ることです。その上で、「一時的な感情や単なる印象のみによって決断を下したりすることのないように気をつけ……聖霊の導きを……御言葉を通して求めます…節理的な出来事を考慮に入れます…その後、もし私の心に平安が与えられていれば……その判断に従って実行します」(ジョージ・ミュラーによる「神の御心を確認する方法」)。