2022年12月4日アドベントの礼拝メッセージ

聖書箇所 ヨハネの福音書1章1~13節

主題聖句:

すべての人を照らすそのまことの光が、世に来ようとしていた。

      ヨハネの福音書1章9節

本日の説教要旨:「世の光キリストの来臨」

 偽りの光で満ちてはいても、実は罪のため真っ暗闇であるこの世界に、キリストは「すべての人を照らすそのまことの光」として来臨されました。

 「光」の働きの第一は、闇を照らし出すことです。神の目はごまかせません。「すべてのものは光によって明るみに引き出され、明らかにされます」(エペソ5:13)。聖書のみことばに真実に耳を傾け、心の奥底に光を当てられるなら、自分の心の闇や罪深さが見えてくるはずです。人は皆、神に造られ生かされているにもかかわらず、神を無視して自分勝手に歩んでいます。そのような的外れの状態を聖書は「罪」と呼び、そこから様々な悪い行い(不品行、盗み、殺人、姦淫等)や悪い考え(憎しみ、嫉妬、怒り、愚痴等)が出てくるのです(マルコ7:20~23)。

 しかし光は罪を照らし出しておしまいではありません。闇は、箒で掃き出すことも、掃除機で吸い取ることもできませんが、一本の蝋燭の光であっても、光が来れば闇はたちまち追い出されてしまいます。そのように「光」の働きの第二は、闇を一掃することです。罪に汚れ果てた私たち人間の側から聖なる神に近づく術は全くないので、神の側から私たちに近づいて来てくださいました。それがクリスマスの出来事です。私たち人間と同じ姿をとって降誕されたキリストは、全人類の罪の身代わりとして十字架につけられ、神にさばかれて死なれ、それによって救いを完成してくださいました。キリストは実に死ぬために降誕されたのです。このキリストを「受け入れ…信じ」るなら、心の闇の根源は一掃されて「神の子ども」とされ、喜びと希望の光にあふれる人生に変えられます。試練や困難に襲われても、キリストが重荷を負ってくださるので、雄々しく乗り越えることができます。