2023年2月26日の礼拝メッセージ

聖書箇所 ダニエル書6章1~24節

主題聖句:

私の神が御使いを送り、獅子の口をふさいでくださったので、

獅子は私に何の危害も加えませんでした。

      ダニエル書6章22節

本日の説教要旨:「獅子の口をも閉ざす神」

 「ダレイオスは…百二十人の太守…の上にダニエルを含む三人の大臣を置いた…ダニエルは…際立って秀でていた」。同僚たちはダニエルを妬み、「訴える口実を見つけようとしたが、何の口実も欠点も見つけられなかった」。ダニエルは信仰的にすばらしいだけでなく、世の真っ只中でも同僚たちが悔しがるほど有能な働き人でした。同僚たちはダニエルを何とか失脚させようと、王以外の誰にも祈ってはならない、違反者は獅子の穴に投げ込まれる、との禁令を出すよう王に進言しました。「ダニエルは、その文書に署名されたことを知って」いたにもかかわらず、「以前からしていたように(新改訳「いつものように」)、日に三度ひざまずき、自分の神の前に祈って感謝をささげていた」。同僚たちはダニエルが陰謀に陥ったのを見るや否や王に報告し、ダニエルを愛する王は仕方なく彼を獅子の穴に投げ込ませました。しかし「彼に何の傷も認められなかった」。「神が御使いを送り、獅子の口をふさいでくださった」からです(詩篇34:7)。

 神第一に生きるなら、たとえ敵がどんなに強大であっても、最終的には神が必ず勝利を取ってくださいます。危機的状況のダニエルを支えたのが、いつもどおりの祈りでした。家の窓がエルサレムに向かって開いていたように、ダニエルの心はいつどんな時も天の神に向かって開かれていました。イエスも「朝早く、まだ暗いうちに起きて寂しいところに出かけて行き、そこで祈っておられた」(マルコ1:35)。十字架前夜も「いつものように…いつもの場所に来ると…ひざまずいて祈られた」(ルカ22:39~41)。いつものように祈りの窓を全開にして祈ることは、信仰者にとって生活必需品です。