2023年5月7日礼拝メッセージ

聖書箇所 マタイの福音書2章1~12節

主題聖句:

彼らは夢で、ヘロデのところへ戻らないようにと警告されたので、別の道から自分の国に帰って行った。

      マタイの福音書2章12節

本日の説教要旨:「新しい道が開かれる」

①ヘロデ王の礼拝

 博士たちが降誕された救い主を「ユダヤ人の王」と呼んだため、「ヘロデ王は動揺し」、「幼な子について詳しく調べ、見つけたら知らせてもらいたい。私も行って拝むから」と言うものの、実は憎きライバルの抹殺を企んでいました。権力や目に見えるものを人生の第一の価値として礼拝するヘロデは、多くの人々の姿でもあります。

②博士たちの礼拝

 今までにない星が夜空に輝くのを見た博士たちは、救い主誕生のしるしと確信し、千㎞以上もの長旅を経てユダヤに到着し、救い主を「見、ひれ伏して礼拝し」、「黄金、乳香、没薬を贈り物として献げ…別の道から自分の国に帰って行」きました。地理的に「別の道」を通ったというだけでなく、救い主を礼拝することで新しい人生が開かれたこと、神を人生の第一として生きる新しい価値観に転換したことを暗示しています。

人が真に幸いな人生を送ることができない最大原因は、「はじめに神が天と地を創造された」(創世記1:1)、創造主なる神を第一としない的外れの罪にあり、この罪の問題を解決するために御子イエスが降誕し、十字架と復活による救いを完成されたのです。主イエスを救い主と信じ受け入れるなら、神の約束が自分のものとなります。万事休すと思えるようなときにも、神は「あなたとともにい」て、「あなたを強くし…助け…守」ってくださいます(イザヤ書41:10)。すべての背後には神の愛のご計画があり、マイナスと思えることも「すべてのことがともに働いて益となる」(ローマ8:28)。「なぜ私だけが」と沈むときも、神による「別の道」が備えられています。