2023年5月14日礼拝メッセージ

聖書箇所 ローマ人への手紙5章1~5節

主題聖句:

この希望は失望に終わることがありません。

      ローマ人への手紙5章5節

本日の説教要旨:「失望に終わらない希望」

①現在の恵み「神との平和」

 「敵であった私たちが」(10節)とあるように、神に義とされるまでは神と敵対関係にあり、「神の正しいさばきが現れる御怒りの日の怒りを、自分のために蓄えています」(2:5)。しかし主イエスを信じた者は、「神との平和を持っています」。そして憚ることなく神のもとに「導き入れられ(王の謁見室に招き入れる、の意。エペソ2:18、3:12)」、神との親しい交わりの中に憩う恵みに「今立っている」とは、何たる光栄でしょうか。

②未来の恵み「神の栄光にあずかる望み」

 神との平和を得た者は、「神の栄光にあずかる望みを喜んでいます(誇る、の意)」。「私たちの卑しいからだを、ご自身の栄光に輝くからだと同じ姿に変えてくださいます」(ピリピ3:21)という希望です。「この希望は失望に終わることがありません」。その根拠は何でしょうか。私たちが今ここにいるのは、「苦難が忍耐を生み出し、忍耐が練られた品性を生み出し、練られた品性が希望を生み出す」という道を乗り越えて来たからこそです。これまで様々な苦難があったこと自体、神が私の内に働いておられる何よりの証拠です。私の内にこの働きを始められた神は、「神の栄光にあずかる望み」を必ず完成してくださいます。そのことを確信させるのが「聖霊によって…注がれ(続け)ている」「神の愛」です。この愛なる神は、偽ることのできない真実なお方でもあります。愛と真実の神が約束される「この希望は失望に終わることがありません」。栄光のゴール目指して、今日一日の足元をほんのり照らす「ともしび…みことば」(詩篇119:105)を杖にし、「今立っているこの恵みに」立ち続ければよいのです。