2023年6月25日教団世界宣教デーの礼拝メッセージ
聖書箇所 マタイの福音書3章7~12節
主題聖句:
マタイの福音書3章11節
本日の説教要旨:「聖霊と火によるバプテスマ」
バプテスマのヨハネは、心の方向転換をした人々に「悔い改めのバプテスマを水で授けています」が、主イエスは「聖霊と火で…バプテスマを授けられます」。「聖霊と火で」の「で」とは、~の中に、という意味の語で、「バプテスマを授けられます」とは、浸す、沈める、という意味の語ですから、聖霊の中に浸す・沈めるというイメージです。草木染では、葉や茎、根や実などを煮出した液に布地を浸して染め上げます。同様に私たちも罪の悔い改めと主イエスの十字架を信じる信仰によって、聖霊なる神の中にどっぷり浸され、やがてその全生活が聖霊色に染まっていくのです。ただ天国へ行けるというだけではありません。罪の海に溺れ、ひたすら永遠の滅びに突き進んでいた者が、聖霊の中にどっぷり浸され、聖霊が染み込み、聖霊に支配され、神に似る者へと次第に造り変えられていくのです。
麦を脱穀しただけでは「殻」と「麦」が混ざった状態ですが、風の吹くところで「箕」を使って空中に投げ上げると、軽い「殻」は風に吹き飛ばされ、重い「麦」だけ地面に落ちて拾い集められます(詩篇1:4)。主イエスも人々を「麦」と「殻」に振るい分け、さばかれますが、キリスト者の中にある「麦」と「殻」をも振るい分けられます。自分の醜い真相を正直に認め、砕かれて十字架を仰ぐとき、十字架は犯した罪を赦すだけでなく、自分ではどうすることもできない罪の性質をもきよめる十字架であることを見出します。私たちのために救いの道を開かれた主は、私たちの救いの完成のために今も働き続けておられます。誘惑と戦いの多い世ですが、聖霊の中にどっぷり浸され、勝利させていただきましょう。