2023年7月2日の礼拝メッセージ

聖書箇所 マタイの福音書3章13~17節

主題聖句:

これはわたしの愛する子。わたしはこれを喜ぶ。

      マタイの福音書3章17節

本日の説教要旨:「あなたはわたしの愛する子」

「イエスは、働きを始められたとき、およそ三十歳で」(ルカ3:23)、その前にヨルダン川でヨハネからバプテスマをお受けになりました。なぜ罪のない神の御子イエスが「悔い改めのバプテスマ」(11節)を受けられたのでしょうか。それは、罪人の私たちと同じ立場に立って連帯責任を負うためです(ヘブル4:15、2:17)。「イエスはバプテスマを受けて、すぐに水から上がられ」ると、三つのことが伴いました。①「天が開け(主イエスによって神の国が開かれた)」、②「神の御霊が鳩のように…降って来られ(主イエスに聖霊の力が注がれた。イザヤ書61:1~3)」、③「天から声があり(主イエスが神ご自身によって証言された)」。「これはわたしの愛する子。わたしはこれを喜ぶ」とは、主イエスは神の御子、王なるメシアでありながら(詩篇2:7)、人の罪を担う受難のしもべだということで(イザヤ書42:1)、相矛盾する二つが主イエスにおいて成就するのです。

「天から声があ」ったのは、主イエスが救い主としてまだ何もしておられなかったときのことで、神は、何かをしたからではなく、主イエスの存在そのものを喜ばれたのです。主イエスが救い主として使命を果たせたのは、父なる神の無条件の愛に支えられていたからでもあったでしょう。他人がどう言おうと「わたしの目には、あなたは高価で尊い」(イザヤ書43:4)、神はこの私を無条件で受け入れ喜んでいてくださいます。人は毎日、神から出発して神に帰ってくるよう造られました。私たちも毎晩眠る前に聞くべきみことばがあります。「これはわたしの愛する子。わたしはこれを喜ぶ」。神の愛に包まれて眠り、神の愛の中で新しい朝を迎えるのです。