2023年7月30日の礼拝メッセージ
聖書箇所 マタイの福音書 4章1~11節
主題聖句:
マタイの福音書4章7節
本日の説教要旨:「主を試みてはならない」
①誘惑の内容
第一の誘惑を撃退された悪魔は、主イエスの心の中に働きかけ、メシアが登場する場所と考えられていた「神殿の屋根の端に立たせて」、「あなたが神の子なら(神の子なのだから)、下に身を投げなさい」、「神は…あなたの足が石に打ち当たらないようにする」(詩篇91:11~12)から、と迫りました。「下に身を投げ」て緊急事態をわざわざ作り出し、神に緊急出動させようとするのは、神への信頼などではありません。自分が主になり、神をしもべ扱いにする不当行為です。
②誘惑の撃退
詩篇第91篇は本来、信仰者に対する主の守りを約束した詩です。常に父なる神とともに生きておられる主イエスは、神の守りを試す必要など全くなかったので、「『あなたの神である主を試みてはならない』(申命記6:16)とも書いてある」と言って悪魔の誘惑を撃退されました。かつてイスラエルが「主の命によりシンの荒野を旅立ち、旅を続けてレフィディムに宿営した」ものの、「そこには民の飲む水がなかった」ので、「『主は私たちの中におられるのか、おられないのか』と言って、主を試みた」ことがありました(出エジプト記17:1~7)。律法学者やパリサイ人も「しるし」を要求しましたが、主イエスは「ヨナのしるし(十字架と復活)」(マタイ12:38~39)だけで十分、と言われました。病を癒すかどうか、奇跡を起こすかどうか等は神の主権です。神のご計画と自分の思いが一致しないことがあっても、神は愛であり、私にとって最善のご計画をお持ちです。「あなたのすべての道で あなたを守られる」(詩篇91:11)主に信頼する、それで十分です。