2023年8月20日の礼拝メッセージ
聖書箇所 マタイの福音書 4章12~17節
主題聖句:
マタイの福音書 4章17節
本日の説教要旨:「天の御国が近づいたから」
「天の御国」とは、神の恵みによる支配、という意味です(「御国」「神の国」も同意)。エゴとエゴとがぶつかり合う世界、家庭や職場、学校は悲惨です。主イエスは、そんな地上に神の国を実現するために来られました。主イエスが「神の国はあなたがたのただ中にあるのです」(ルカ17:20~21)、「神の国が力をもって到来している(=十字架)」(マルコ9:1)と言われたように、神の国は主イエスの来臨によって、さらには十字架と復活によって地上に実現し、主イエスの説教や奇跡、愛と謙遜の中にもよく現れています。
このように「天の御国が近づいたから」「悔い改めなさい」。悔い改めとは、心の向きを180度変えること、自分中心から神中心に方向転換することです。神に背を向けたまま歩いていると、神からますます離れていきますが、方向転換して神に向かって歩くと、神にますます近づき、神とともに歩くようになります。これこそ神に造られた人間のあるべき姿、最も自然で幸いなことですが、方向転換しただけでは救われません。悔い改めた上で主イエスを信じるから救われるのです(使徒20:21)。「神の国はあなたがたのただ中にあるのです」。悔い改めと信仰によって救われた者の心の「ただ中に」も、神の恵みの支配は実現しています。そのような信仰者の集まりである教会の「ただ中に」も実現しています。しかしいまだ不完全で、その完成はキリスト再臨後のことです(黙示録20:1~21:4)。「すでに」と「いまだ」の間の緊張状態に生かされている今、栄光のゴール目指して主イエスと歩調を合わせた二人三脚の歩みを続けましょう。転んでも、主イエスが立ち上がらせてくださいます。