2023年9月17日の礼拝メッセージ
聖書箇所 マタイの福音書 8章1~4節
主題聖句:
イエスに向かってひれ伏し、「主よ、お心一つで私をきよくすることがおできになります」…イエスは手を伸ばして彼にさわり、「わたしの心だ。きよくなれ」。
マタイの福音書 8章2~3節
本日の説教要旨:「わたしの心だ。きよくなれ」
当時「ツァラアトに冒された人」は、神に呪われ罰せられた人と考えられ、人々から忌み嫌われ、隔絶されていました(レビ記13:45~46)。そんな病人が、主イエスの行く手を遮るようにしてひれ伏し、「お心一つで私をきよくすることがおできになります」と懇願したのです。「お心一つで(直訳「もしあなたが望まれるなら」)」と言ったのは、主イエスは必ずこの病を癒やすことができると確信してはいましたが、果たして自分のような者の願いを聞いてくださるだろうかという不安があったからです。そんな彼を「イエスは深くあわれみ(内臓が揺さぶられる、の意)」(マルコ1:41)、ことばだけで病を癒やす権威をお持ちのお方が、よりによって「ツァラアトに冒された人」に「手を伸ばして…さわり、『わたしの心だ。きよくなれ』と言われた。すると、すぐに彼のツァラアトはきよめられたた」。実に衝撃的な光景に人々は驚いたでしょうが、誰よりも驚いたのは当の病人だったはずです。主イエスの手の温もりは、彼に「私は主イエスに愛されている。孤独ではない」と実感させたことでしょう。
主イエスは、私たち一人ひとりが神の前にも人の前にも真に健全であるようにと願い、深く同情し、親身になって関わってくださるお方です(イザヤ書53:3、ヘブル4:15)。健全な歩みを妨げているのが私たちの罪であり自我ですが、十字架はそれらを赦し、潔めることができます。この恵みを受け取り、神の前にも人の前にも健全であってほしいと願う主イエスは、あなたが抱えて苦悩している問題にも「手を伸ばして…さわり」、「わたしの心だ。きよくなれ」と宣言したいと願っておられます。勇気を出して主の前に進み出ましょう。