2023年11月12日の礼拝メッセージ

聖書箇所 マタイの福音書 9章9~13節

主題聖句:

医者を必要とするのは、丈夫な人ではなく病人です。

      マタイの福音書 9章12節

本日の説教要旨:

「医者を必要とするのは病人」

 「イエスは…マタイという人が収税所に座っているのを見て、『わたしについて来なさい』と言われた」。このときマタイは、人々の突き刺すような冷たい視線とはまるで違う、慈愛に満ちあふれた主イエスの眼差しに釘付けになったことでしょう。その上、取税人の自分を探し出し、声をかけてくださったことに、どれほど感動したことでしょうか。マタイは、取税人の仕事も富もかなぐり捨てて、「恵みとまことに満ちておられた」(ヨハネ1:14)主イエスに喜んでついて行きました。

 新たな使命を与えられたマタイは、感謝と喜びにあふれて大宴会を催しました。「これを見たパリサイ人たちは…『なぜ…取税人たちや罪人たちと一緒に食事をするのですか」と問うと、主イエスは「医者を必要とするのは、丈夫な人ではなく病人です…わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためです」と答えられました。人は皆、一人の例外もなく神の前に「病人…罪人」です。そのことを素直に認めて主イエスを信じるか、それとも「正しい人」と言い張って自己満足するか。「人は神の手術室に入ろうとしません。ましてや、手術台に上がろうとしません。たとえ手術台に上がっても、素っ裸になろうとしません。それどころか、言い訳をしたり、弁解したり、医者の腕を心配したり、疑ったりします。自分が病気であることを認め、素直な気持ちで素っ裸になり、神の手術台に上がる人こそ神のいやしを得る人です。『神など不要。信仰など間に合っています』という元気な人ほど、神のもとで健康チェックが必要です。手遅れにならないためにも」(榊原寛師)。あなたもこの世の頼りない何かにしがみついていないで、「わたしについて来なさい」と招いておられる主イエスとともに歩む確かな人生に方向転換すべきではないでしょうか。