2024年2月25日の礼拝メッセージ

聖書箇所 マタイの福音書 5章1~12節

主題聖句:

心の貧しい者は幸いです。天の御国はその人たちのものだからです。

      マタイの福音書 5章3節

本日の説教要旨:

「幸いなるかな、心の貧しい者」

①「幸い」とは

 「幸い」とは、吹けば飛ぶような幸せではなく、神の祝福がいつまでも続いている状態のことです。有限なものに人生の基盤を置いていると、絶えず恐れや不安、思い煩いがつきまといます。私たちを造り、いのちを与えて生かし、愛していてくださる神を抜きにして真の「幸い」はあり得ません。

②「天の御国」とは

 「天の御国」とは、神の恵みによる支配ということで、主イエス来臨により、さらに十字架と復活により、すでにこの地上に実現しています。また、主イエスを信じる者の心の中にも実現し、信仰者の集まりである教会の中にも実現しています。そしてキリスト再臨後に「天の御国」が完成します。

③「心の貧しい者」とは

「心の貧しい者」とは、自分は神の前に無一物であることを認め、ひたすら神に 拠り頼んで生きている人のことです。下手に自分を取り繕わないで、そのままの姿で神の前に出、破産状態にあることを正直に認め、主イエスの十字架を信じ受け入れることです。そのとき罪赦され、「天の御国はその人たちのもの」という約束が実現します。その後も「心の貧しい者」に徹し、すべては神の恵みによることを認めてへりくだり、神に拠り頼んで歩み続けることです。そのような「心の貧しい者」は今、神の恵みの支配の中に生かされているだけでなく、やがて天国が完成すると、「天の御国はその人たちのもの」となり、そこで神とともに永遠に生きるのです。この究極の希望のゆえに「心の貧しい者は幸いです」と言われるのです。「心の貧しい」ということこそ、天国市民の根本的な性質であり、これがあってはじめて山上の説教も身につき、天国市民らしくされていきます。だからこそこれが山上の説教冒頭に置かれているのです。

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※礼拝後、2024年度教会総会が行われ、23年度の報告と24年度の計画が感謝の内に話し合われました。。

※総会後、教区信徒部による防災研修がオンラインで行われ、知多教会からは10名の参加がありました。