2024年3月31日イースター・召天者記念の礼拝メッセージ

聖書箇所 ペテロの手紙第一 1章3~9節

主題聖句:

神は、ご自分の大きなあわれみのゆえに、イエス・キリストが死者の中からよみがえられたことによって、私たちを新しく生まれさせ、生ける望みを持たせてくださいました。

      ペテロの手紙第一 1章3節

本日の説教要旨:

「主イエスによる望み」

①新しく生まれる望み(3節)

 人は皆例外なく死に飲み込まれて人生を閉じ、墓に葬られます。人生最大の敵である死を人は皆恐れています。それは、死んだ後に神のさばきがあり、このままでは神の前に立てないことを本能的に知っているからでしょう(ヘブル9:27、ロ-マ6:23)。神と人との壊れた関係を修復するために主イエスは来て、十字架につけられて死んで三日目に復活されました。この主イエスを信じるならば、罪の奴隷から神の子に新しく生まれ変わり、真の安息と永遠のいのちが与えられるのです。

②資産を受け継ぐ望み(4~5節)

 アダムとエバが神から離れて以来、人は魂のふるさとを探し求めています。十字架前夜、「場所を用意しに行く」(ヨハネ14:2)と言われた主イエスは、十字架と復活によって「朽ちることも、汚れることも、消えて行くこともない資産」、天の住まいを用意して待っておられます。この資産を受け継ぎ損なうことがないよう、絶えず「信仰により、神の御力によって守られて」いるのです。

③試練を喜ぶ望み(6~9節)

 「様々な試練の中で悲しまなければならない」とあるように、人生に試練はつきものですが、「今しばらくの間」のことで、神は「耐えられない試練にあわせることはなさいません。むしろ、耐えられるように、試練とともに脱出の道も備えてくださいます」(Ⅰコリント10:13)。試練によって「精錬され」ると(7節、ヨブ記23:10)、「称賛と栄光と誉れをもたらします」。「信仰者には、終わったと思ったところがいつも始まりです。深い嘆きを抱え、『終わった』との思いを噛みしめざるを得ない経験をします。そうした時にこそ神さまの力が働き、新しい何かが始まっていくのです」。

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