2024年9月15日(長寿祝福式)の礼拝メッセージ

聖書箇所 マタイの福音書 第13章31~33節

主題聖句:

天の御国はからし種に似ています。人はそれを取って畑に蒔きます。どんな種よりも小さいのですが、生長すると、どの野菜よりも大きくなって木となり、空の鳥が来て、その枝に巣を作るようになります。

      マタイの福音書 第13章31~32節

本日の説教要旨:

「成長する神の国」

①神の国の外部的発展(31~32節)

 当時、「からし種」は「どんな種よりも小さい」と考えられていましたが(100粒で約1グラム)、そのからし種も「生長すると、どの野菜よりも大きくなって木となり、空の鳥が来て、その枝に巣を作るようになります(3~4㍍)」。主イエスも弟子たちも、世の人々の目には小さなからし種のような存在でした。しかしそんな彼らによって始められた神の国は、次第に成長発展し、世界のどの帝国よりも大きくなり、今や全世界がその中に宿るほど拡大成長し続けています。私たちも人間的に見ればからし種のような存在ですが(Ⅰコリント1:26~28)、「もし、からし種ほどの信仰があるなら、この山に『ここからあそこに移れ』と言えば移ります。あなたがたにできないことは何もありません」(マタイ17:20、ピリピ4:13)。本気でみことばを信じて従う信仰があるなら、神の国の爆発的な生命力を体験できるでしょう。

②神の国の内部的浸透(33節)

 パン種を「三サトン(約40リットル)の小麦粉の中に混ぜると」、約百人分のパンができます。パン種は、小麦粉の中に埋もれてその存在すらわからなくなりますが、やがて粉全体に浸透していって柔らかくし、膨らませる力を持っています。神の国は、パン種のように世の中に浸透、発酵し、良い感化を及ぼすようになります(キリスト教立学校・病院・福祉施設等)。また罪を悔い改め、主イエスの十字架と復活を信じる者の心の中でも神の国は始まり、全人格の中に次第に浸透していき、品性を練りきよめ、内にキリストが形造られていくのです。