2022年6月19日 父の日の礼拝メッセージ
聖書箇所:ガラテヤ人への手紙4章1~7節
主題聖句:神は「アバ、父よ」と叫ぶ御子の御霊を、私たちの心に遣わされました。(ガラテヤ人への手紙4章6節)
本日の説教要旨:
未成年の「相続人」は、名義上は「全財産の持ち主」ですが、実際は「後見人や管理人の下にあり」、財産を自由にできませんでした。ユダヤ人は律法の奴隷、異邦人は世の価値観の奴隷でしたが、すべてを大きく変える出来事が起こりました。「時が満ちて、神はご自分の御子を、女から生まれた者、律法の下にある者として遣わされました」。
神に造られた私たち人間は本来、神は父、人間は神の子という関係でした。しかしアダムの堕罪以来、人は神から離れ、「悪魔の子ども」(Ⅰヨハネ3:10)、「御怒りを受けるべき子ら」(エペソ2:3)となり、神に対して「アバ、父よ」と呼びかけることなど逆立ちしてもできない者でした。そんな私たちを回復するため、御子イエスが全人類の罪を背負って十字架で死なれたのです。イエスを信じる者は罪赦され、「悪魔の子ども」から「神の子ども」とされます(ヨハネ1:12)。神はあなたを大切な神の家族の一員として迎え入れ、「わたしの大切な宝、わたしの愛する子よ」と抱きしめたいのです。
無条件にわが子を愛する父親は、その子に何を期待するでしょうか。行いではありません。無条件に愛してくれる父に全く信頼して、どこまでも一緒に歩み続ける信頼です。それと同様に神も、私たちが神に全く信頼して生きることを何よりも喜ばれるのです。空虚な奴隷の時は終わり、「主は私への割り当て分」(詩篇16:5)、私たちは「主」という最大最高の財産の「相続人」です。「アバ、父よ」と神と親しく交わりながら、希望に満ちた、意味ある一瞬一瞬を過ごすことができるのです。